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アンモニアは天然ガスなどの化石燃料から製造され、現在はそのほぼ全てが化学肥料用途に使われています。近年のカーボンニュートラルへの世界的潮流を受けて、炭素原子を含まず燃焼時にCO2を排出しないゼロエミッション燃料であること、水素密度が大きい(121kg-H2/m3)こと、既存インフラを活用した大規模なバリューチェーン構築が可能なことから、エネルギー安全保障を支える新たな燃料として注目されています。
燃料用低炭素アンモニア
低炭素アンモニアとは、製造プロセスにおけるCO2の排出が抑制されたアンモニアであり、製造プロセスやCO2の抑制度合いに応じて「グリーンアンモニア」と「ブルーアンモニア」に区分されます。
グリーンアンモニア
再生可能エネルギーによって製造された水素から合成されたアンモニアを示します。再生可能エネルギーとは太陽光、風力、水力、地熱、バイオマス発電などになります。
ブルーアンモニア
化石資源を原料として製造されたアンモニアであり、その製造プロセスで発生するCO2の排出がCCS(Carbon dioxide Capture & Storage)やEOR(Enhanced Oil Recovery)などによって抑制されたものを示します。
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TOYOの社会実装に向けた提案
1. 製造・輸送コスト低減
従来使用されてきた化石燃料の代替燃料として社会実装するには、サプライチェーンでのコスト低減が必要になります。TOYOは、アンモニアプラントのリーディングコントラクターとして80件を超えるプロジェクトに携わった豊富なEPC実績に裏打ちされた技術力と、ライセンサーである米国KBR社との50年を超える提携関係から、最適設計による更なるコスト低減案を提案できます。
アンモニアについて詳しく見る![](img/Ammonia02.png)
TOYOは日揮ホールディングス株式会社と2022年4月に燃料アンモニアプラントのEPC事業に関するアライアンス契約を締結し、燃料アンモニア事業者に対してその構想段階からEPCに至るまで一体となって取り組むことで、燃料アンモニアの利用拡大を加速させ、脱炭素社会の実現に向けて貢献していきます。
詳しく見る2. CO2のマネタイズ
製造時に排出されるCO2をCCUSによるCO2利活用によりマネタイズすることで発電価格を抑えることができます。TOYOはCO2-EOR/CCSに1980年代から取り組んでおり、実績と知見に基づいた具現化が可能であり、また米国Baker Hughes社との連携による地下と地上設備のインテグレーションにより採算性の向上に寄与できます。
CCUSについて詳しく見る3. 分散した安定供給先確保
アンモニアを火力発電所の主力燃料と考えた場合、地政学に留意した分散調達および安定供給先確保が必要になります。TOYOは80件超のアンモニアプラントの豊富な実績を通して多くのお客様と良好な関係を持ち、分散した安定供給先とのバリューチェーン構築によるエネルギー安全保障の強化に貢献します。
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